原点
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- 徒然陶芸
はじめは、ブルーの練り込みで、
プレート類だけにしようと思っていたけれど、
そのうち、轆轤で挽くものも…と思い始めて、
さらには、他の色も…と思い始めて、
昔に戻ったみたいに、粘土に顔料を練り込んでいます。
実は、まだ結晶釉に手を出していなかった頃に、
練り込みばかり作っていた時期があったんです。
まだ30代のころの話。
そして、最近、お気に入りのもう一つのシリーズは、
口元超薄創りのシリーズ。
超薄創りの練り込みに結晶釉。
次の展示会の新シリーズです。
あれこれ、作っているうちに、
だんだんとそういう風に方向性がおさまってくるのですが、
振り返ると、原点みたいな作品があったことに気付きます。
それがこれ↓

大学生のころに、京都の清水坂のお店で、
衝動買いしてしまった汲み出し。
まだ、これがどういう作品かもわからなかった頃なのですが、
ひきつけられて、はなれられなくなってしまったんです。
まさに、清水の舞台から飛び降りるつもりで買いました。
一つ5,000円。5つセットで25,000円なり~
セットでしか売ってないけど、どうしても欲しかったので、
うっかり持っていたクレジットカードで買ってしまいました。
当時の大学生にとっては、思い切った買い物でしたw
これが、練り込みで作られていることや、
その後、この窯元は廃窯してしまったことなど、
ず~っと後になってから知りました。
当時は、この紅葉に魅かれた気もしますが、
こういう超薄創りのものや練り込みの技法に、
わけも分からず魅かれていたことを考えると、
言葉では説明がつかない部分で魅かれてるものってあるんだな~と
しみじみ思うわけです。
最近、そんなことを思いながら、
次の展示会の準備をしています(^^)

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