継承すること
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- 結晶釉ができるまで
と、よく思っています。
結晶釉って、出ている結晶が、皆、それぞれに違っているのを見ても、
やはり、誰もがほぼ独学で、テストして作り上げてるんだと思うんです。
それで、その人が辞めてしまうと、またゼロに戻る。。。
そんなことを、今の時代に繰り返していいのだろうか?って思うんです。
もちろん、時間も手間もお金もかけて、作り上げてきたものだから、
「レシピ教えて下さ~い」って言われて、
「はいはい」と教えるわけにはいかないという気持ちは強くあります。
でも、本気でやりたい人になら、
是非、伝えておきたいと強く思います。
そうしなければ、誰もが、この辺まで完成したところで終わってしまう。
よほど、天才的な感覚を持っている人が取り掛かりでもしない限り、
この辺で終わるから、今までもこの辺で終わってきたんだと思うんです。
でも、ここまでにやってきたことを、きちんと伝えておけば、
それに費やす膨大な時間と手間とお金を次の進歩のために回せるわけで、
そうやって、何代もにわたって積み重ねない限り、
発展していかないと思うんですよね。
魅力的な釉薬であるにもかかわらず、
大変さゆえ、誰もが簡単に手を出せはしないけれど、
その大変さを乗り越えてでも、作り上げたいという熱意がある人、
そういう人に伝えたいと思うのだけど。。。
人生、明らかに後半戦に突入すると、
後世に・・・なんていう思いも出てくるんですよね。
名を残したいとかいうわけではなく、
自己満足だけで終わるのではなく、進歩の一端を担うことも大事だと。。。
まだまだ、ぼんやりとしていて、いい考えは浮かばないけれど、
しばらく、みんなの考えを聴きながら、
考え続けてみようと思うのでした。

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